【どいつまアウトプットチャレンジ】7日目 -今更聞けない "BIM" を解説-
みなさん、こんにちは。どいつまです!
アウトプットチャレンジ初めて、平均週1ペースでなんとかブログあげられている…気がする!やったね!
前回まではAWS Innovateが開催されていたこともあって、AWS公認資格クラウドプラクティショナーのサンプル問題を解いてきました。
そして今回は…全く毛色が違う内容ですw
弊社ではCADのカスタマイズなどをやっているのですが、そうすると最近出てくるワード第1位と言っても過言ではない
BIM
という言葉。
この間弊社へ会社訪問した子に
「BIMって何ですか?」
と聞かれてスマートに説明できませんでした…無念。
その後自席に戻り、先輩にこの本をお借りし勉強しました。
BIM その進化と活用 建築を目指す人、BIMに取り組む人のガイドブック
- 作者: 公益財団法人日本建設情報技術センター(JCITC)『BIM その進化と活用』編集委員会
- 出版社/メーカー: 日刊建設通信新聞社
- 発売日: 2016/10/04
- メディア: 単行本
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新しい知識を取り入れたらアウトプットすべし!
というわけで、今回はBIMについて解説していきます。
目次
BIMとは?
BIMとは Building Information Modering の略で、PC上に作成した3D建築物などのデータに属性データと呼ばれる情報を付加し施工~維持までの情報を活用するワークフローのことを言います。
下のような3Dデータ(または2Dデータ)があるとします。
このデータの壁や床といったような全ての要素に、材料・寸法・容積・地理情報などといった情報を付加し、設計~維持までフル活用するのが、BIMの考え方です。
これにより、現場と同じ手順を踏んだ施工シミュレーション、免震構造の見直し、周辺環境のシミュレーションetc…が可能となります。
BIMの考え方自体は1970年後半以降には出てきていたらしいですが、具体的に建築業界で活用され始めたのは2009年以降のようですね。
またこれによると
シンガポールでは、5000㎡を超える建物の意匠・構造・設備設計の確認申請を全てBIMでの電子申請をするよう義務付けているとあります。
また、台湾・中国・韓国などの先進アジア諸国やデンマーク・フィンランド・ノルウェーを筆頭としたEU圏がBIMを積極的に取り入れているようです。
中国のシリコンバレーと呼ばれている(らしい)、深圳の開発時もBIMが導入されていました。
諸外国では”当たり前”になってきている、新たな建築ワークフロー、それがBIMなのです。
BIMとCADの違い
建築業や製造業では多用されているCAD(Computer Aided Design)とBIMの違いとは何なのか…今度はそこにスポットを当てていきます。
【CAD】
定義としては、コンピューターを用いて設計を行うこと(またはソフトウェアも指す)です。
平たく言えば、コンピューターで設計図を書くということです。
手書きで書くよりも、デジタルデータとして図形情報を数値化することによって、さまざまな加工を数値演算として処理することができます。
CADソフトとして有名なのはAutodesk社のAutoCADです。
では、CADとBIMの違いは何か…?
CADの図面には、図形の線や点といった幾何的データが付与されていますが、
BIMは幾何データだけでなく材質・質量などのオブジェクトのデータが付与されています。
考え方・求められてきたものの根本から違う、ということですね。
まとめ
BIM、少しでもお分かりいただけたでしょうか。
2Dでは線や点の情報しか持てなかったものが、3Dになり、オブジェクト単位で捉える視点に変わり、持てる情報が多くなりました。
こうしてみると、情報の価値は無限大ですね。
日本でも義務付ければ、平成の構造計算書偽造問題 ”姉歯事件” などの抑止につながり、また建築コストの削減や免震構造の強化にもつながります。
そしてさらに、VRやARの発展に伴い3D技術が進化したので、更なる精度も見込めますね。
今回は建築よりのネタになってしまいましたが、ITが発展したからこその産物だと個人的には思っています。
こうして、色んな業界に革新を与えていけるような技術に携われて嬉しい気持ちをもってこれからも研鑽に励みたいと思います!